2026 spring and summer collection
ニュートラルとエレガントの共存
曖昧さや余白、静謐なムードを纏いながら。
ミリタリーやワーク、エレガンスといった異なる要素。
それぞれが輪郭を失いながらも曖昧さの中で静けさが溶け合い、時代やスタイルに縛られない個としての佇まいを生み出す。
LOOKは、綿の二重織りをリバー仕立てにしたコートからはじまる。
麻のような表情を持つベージュと、クリーンなオフホワイトを裏表で配色し、内側に軽やかさを纏わせた。
ディテールはあえて低めに配置し、バランスを崩し再構築された一着。
トレンチコートはミディアム丈で、空気を孕んだような丸みのあるシルエットに。
取り外し可能な襟により、表情を削ぎ落とし、余白を生むデザイン。
同素材のパンツはタックパンツとカーゴパンツの曖昧な境界を行き来し、
裾の釦を止める位置によってバレルパンツのようなカーブを描く、立体的なフォルムへと変化する。
透け感のレイヤーとしてキュプラの塩縮素材がスタイリングを散りばめられ、
スタンダードなシャツや、立体的なワイドスリットパンツ、ラフに仕立てたスリーブレストップなど、
軽やかで曖昧な輪郭を与え、新たなシルエットを生み出す。
同素材を重ねていくことで、奥行きと余白を纏った新しいバランスを提案する。
目を惹くグラデーションデニムは、1点ずつ手作業で絞りながら色を抜いた加工製品によるもの。
あえて上部の色のみを抜くことで、下部に重心を残し、軽やかさと安定感を併せ持つ。
抜染柄のシャツとスカートは、プリントによってあえて曖昧さを表現。
加工のような柄をプリントに施すことで、曖昧さと均衡が生み出す独自のニュアンスを残した。